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c1200676 加藤竜聖さん (80bvoii4)2021/7/30 16:54 (No.239171)削除不倫はなくならないのか――坂爪真吾『はじめての不倫学』 (光文社, 2015年)
この本の著者である坂爪さんはNPO・ホワイトハンズという団体で代表を務めており、障がい者に対する射精介助サービスなど制に関する取り組みを行っている。
この本では社会問題になっている不倫をどのようにしたらなくすことができるのかということが述べられている。不倫をすることは多くの悪影響が存在している。当事者に大きなダメージがあるだけでなく、周りの人や子供にまで悪影響が出てしまう。だからこそ、不倫は防止する必要がある。このように不倫がいかに良くないものかが述べられており、不倫を防止する大切が理解できる。
著者は結論として不倫をなくすためには婚外セックスを条件付きで社会的に受容せよと述べている。婚外セックスは不倫に含まれてしまうのではないかと思ってしまう。しかし、著者が言いたいのは後ろめたさや後悔・罪悪感が残ってしまうものではなく、婚外セックスをすることで夫婦間での不満を解消し、よりよい夫婦の関係性になることができるというものだ。今まで不倫問題の解決策として、夫婦間で話し合い不満をなくすことなどがあげられていた。しかし、そのような方法では現実問題として不倫をなくすことは不可能に近い。南アフリカ共和国では人口の12%がHIVに感染している。それなのに不倫や浮気によるパートナー以外とのセックスに乗り出す人が大勢いる。つまり、エイズでも不倫を止めることができないのだ。恐ろしい性病があっても止められない不倫を話し合いだけで解決しよういうのは無理があるといえる。だからこそ、婚外セックスの受容のような解決策が必要になってくる。
このように著者は世間では受け入れられないような解決策を提案しているが、著者が最も伝えたいことは、不倫という社会問題に対して話し合いなどのきれいごとではなく、問題に対して正面からぶつかっていくような姿勢が重要ということである。誰もが逃げたくなるような問題だからこそNPO団体などが率先して取り組んでいき社会における性との向き合い方を見直す必要があると言える。(832字)